Klimt Studio Œuvre Society
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ウィーン13区フェルドミュールガッセ11/15a

モーリッツ・ネーア撮影のアトリエ写真

ここは唯一現存しているグスタフ・クリムトのアトリエである。幸いにも、彼の最後の6年間、精力的に仕事をしていたアトリエを訪ねることができる。この写真はクリムトの友人の有名なカメラマン、モーリッツ・ネーアの1917/1918年頃の撮影でアトリエを退去する頃の写真。画架に置かれた作品「花嫁」と「扇を持つ女性」を見ることができる。他の作品が、反対側の壁右側ソファーの後ろに白黒模様でシルクの布が掛けられていた。

ソファーの上には織物と新聞が散在し、窓際の左の床にデッサンが多数あり、その一部はクリムトによって描かれたもの。その横の毛皮の敷物の上に2つの小さなアフリカ製の折りたたみ椅子が立て掛けられ、彼の仕事机とパレット、絵筆、2脚の腰掛および棚には絵描き道具。床は灰色のおそらくフェルト地のカーペットが敷かれていた。北向きの窓には2種類のカーテンが取り付けられている。アトリエへは2つの隣接する部屋から入れるだけだった。ドアの向こうの部屋には日本人画家、太田喜次郎が1913年春にクリムトを訪問した際に描かれた絵が見える。「アトリエの隣の部屋にガラスの扉が付いている棚があった。そこには多くの日本や中国製の衣装が掛けられていた。クリムトはこれらの衣装から彼の絵画に垣間見る奇妙なパターンイメージを得たようだ。彼はそのうちのいくつかを手に取っては、これはすばらしい組み合わせだ」と書き記した。写真では見えない反対側の部屋はモデルたちと時を過ごした場所に違いない。芸術家カール・モールは、毎日数人は彼の言いなりだったと回想して語った。

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